もともと息子は離乳食が遅れ気味でした。おっぱいを飲むのが大好きで、何かを食べるのはあまり好きではなかったようで…。周囲の子がパクパクと色々なものを食べ始めるのを尻目に、本人はまったくのマイペース。それでもなんとか、少しずつ食べられるものを増やしながら11ヵ月を迎えた頃のことです。
初めて卵の白身を食べさせてみたら美味しそうにパクパク。珍しいな~、と思いながらも食べてくれたのが嬉しくて、「よく食べれたね~♪」と息子を褒めていました。それまで、牛乳や小麦、大豆、卵の黄身などアレルギーの恐れがある食材はすでに試しており、特になんの反応も出ていなかったので、今回も大丈夫だろうと気軽に考えていた部分も正直ありました。
しかし、白身を口にしてから約30分後。なんと、息子の耳が真っ赤になって少しずつ腫れてきたのです! 「あれ?」と思いつつ、服をめくりお腹をみると赤くプクリと発疹が出始めていました。私自身、食物アレルギーがあり蕁麻疹の経験があったため「アレルギー反応で蕁麻疹が出てしまった!」と気づきました。すぐに病院へ連れていき事情を話すと、医者からはやはり「食物アレルギーだね」と一言。
待合室で待っている間も腫れが広がっていき見た目はかわいそうでしたが、本人は特にむずかったりもせず(まだよく分からなかったのかもしれませんね)、機嫌も悪くならなかったのが唯一の救いでした。
そして、塗り薬と飲み薬が処方され、言われたとおりに処置すると、すぐに蕁麻疹はおさまりました。
「とうとう出てしまった…」。
食物アレルギーについては、離乳食教室や本などで知識だけはあったものの、実際に症状が出てみると、とても驚いたし焦りました。
今後除去食になるのだろうか、ずっと卵を食べられないままなのかな…。不安な気持ちがなかったと言えば嘘になります。
後日、アレルギー科のあるかかりつけの小児科へ。
採血をして血液検査をした結果、卵の黄身と白身でアレルギー陽性の数値が出ました。
その病院では、少量ずつ卵の黄身を試しながら慣らしていき、最終的には全卵を食べられるようにする治療を行っています。息子にも日々様子を見ながら卵を食べさせていますが、通っている保育園の給食は完全除去で対応していただいています。
数カ月経って再度血液検査をしたところ、アレルギーの数値は若干下がっており、「将来は卵を食べられるようになりそうだな」と希望が持てるようになってきました。
普段の食事では、卵を使った料理はもちろん、お菓子類、パン類、ハムやソーセージなどの加工食品は気をつけて摂取しないようにしています。
初めての食材や、アレルギー反応がでる可能性が強い食材を子どもに食べさせる時は、病院が開いている平日の午前中にすると安心です。また、アレルギー反応は食べてすぐに出るだけでなく、食後30分~1時間ほど経ってから出る場合もあるので、しっかり様子を見ておくことも大切だな、と実感した出来事でした。
※食物アレルギーの発症や治療法にはさまざまな見解があります。
※エピソードはあくまで個人の体験です。正しい治療法や効果を示すものではありません。