ギリシャ語で「経験豊かな女性」を意味する「ドゥーラ」。
アメリカやカナダなど、一部の国ではポピュラーな職業ですが、日本ではまだあまり知られていないですよね。
「ドゥーラ」は、産前・産後のママに寄り添い、生活が軌道に乗るまで、子育ての伴走者としてさまざまな支援をしてくれます。
(一社)ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ 森川信枝さん
今回は、(一社)ドゥーラ協会認定産後ドゥーラの森川信枝さんに、お仕事の内容やお願いの仕方などについて、お話をおうかがいしました。育児を頑張るママ、必見です!
Q.「ドゥーラ」の仕事内容は?
A. 「おっぱいをあげる」以外の育児・家事ならなんでも
赤ちゃんの沐浴やおむつ替えなどのお世話をはじめ、食事づくり、掃除・洗濯、買い物、上の子の相手や幼稚園・保育園の送迎、寝かしつけ、通院や検診の付き添いなどです。
森川さんの手料理の数々♪ マイ包丁持参で腕を振るっているそう
料理は「砂糖は使わない」「酸味が苦手」「冷蔵庫にあるものでつくって」など、各家庭の好みや方針、要望に沿ってつくります。
Q.どのタイミングで頼めばいい?
A.理想は産前ですが、産後でもまったくかまいません
周囲のサポートが望めるか、ご夫婦のお仕事状況、上にお子さんがいる場合はその子のお世話をどうするかなどを産前にお聞かせいただき、「産後プランニング」を立てられればと思います。
実家が遠い、親御さんが高齢で里帰り出産ができないなどの理由から、夫婦2人で頑張る決意をされる方もいらっしゃいます。
でも、思うようにはいかないことが多々起きるのが育児です。そんな時は、心身の限界に達する前にぜひお気軽にご連絡・ご相談ください。「孤育て」にしないことが何より大切です。
Q.どのくらいの頻度・時間でお願いできる?
A.各ご家庭の状況により、臨機応変に対応します
私の場合は月~日曜、9~20時の間で、1時間2,500円です。週に1日や月1回、場合によっては1時間でもお受けしています。
お料理だけつくりに、週1回2時間の訪問をすることもあります。 たまった家事を片付けに、不定期・単発で依頼を受け、ご訪問することもあります。
皆さまとご相談しながら、訪問回数や時間を決めますので、ご要望をお聞かせください。
Q.県内にはほかにもドゥーラはいる?
A.はい、います
(一社)ドゥーラ協会のホームページ『「産後ドゥーラ」を探す』から探せます。それぞれ得意分野や所持資格・対応エリア、ドゥーラサポート料金などが異なりますので、ご確認ください。
産前・産後は無理せず、産後ドゥーラに頼ろう
産前・産後のママは、妊娠・出産による身体の変化だけでなく、ホルモンバランスも急激に変化するため、精神的にも不安定になりがちです。
さらには睡眠不足や疲れ、育児への不安、思うように家事のできない生活などが重なると、つらい状況に。
そんな時に、頼れる人が身近にいることは心強いですよね。
産前・産後にママが無理のない生活を送れるよう家族で話し合う機会を持つとともに、ドゥーラに頼ることも選択肢のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか?